2016/08/27(土)2016-08-27

アクトシティ浜松大ホールで開催された東海吹奏楽コンクール中学大編成の部を聞きに行く。

当初は「チケットぴあ」で後半しか取れなかったのだが、数日前に前半も売られていたので全日聞くことにした。
出場団体を見ると、確かに前半の方が全国大会の経験がある団体や指揮者が多いので、こちらの方が人気があるのだろう。
(確かに全国大会への推薦団体は全て前半から選ばれ、後半からは金賞が1団体選ばれるのみだった。)

いちばん気に入ったのは、2番目に演奏した鈴鹿市立白子中学校。意図がはっきりわかる振り方の課題曲2が良かった。残念ながらダメ金だったが、強いて言えば自由曲のクライマックスが曲の前の方にできてしまったので、最後の盛り上がりで息切れした感がある。6番目に演奏した四日市市立南中学校の指揮もよかった。

すでに「常連校」の仲間入りをしている浜松市立開成中学校。指揮者が曳馬中学校や与進中学校を振っている時から「いつか全国大会へ行くだろう」と思っていたら、すでに20年近くが経過しているのだ。非の打ち所のない仕上がりの課題曲1に続いて、奔放なハチャトゥリアンの交響曲第3番。はち切れんばかりのバンドの自発性を発揮した演奏。これだけ積極的に吹くと評価が割れるかと思ったら評価されたので一安心。ただ、ロビーで上映されていた、おそらく県大会の演奏の冒頭のファンファーレの方がうまくいっていたように思う。全国大会ではさらに期待。

正直、ただ整えただけの有象無象の邦人作品の演奏を聴くとすぐに睡魔が襲ってくる。以前は吹奏楽でクラシック作品の編曲を取り上げることに拒絶感を感じていたのであるが、こういうプログラムだと編曲作品の方にホッとする。

2016/07/31(日)2016-07-31

サッカーの試合もあるのだが、そちらへは行かずにアクトシティ浜松大ホールで開催された静岡県吹奏楽コンクール西部地区大会高校A編成の部を聞きに行く。

9:30から当日券発売ということで、9:15頃に到着するように行ったのだが、すでにそこそこの行列。
アクトくらいのキャパがあれば売り切れる心配はないと思ったが、まあ無事ゲット。

10:30からの開会式まで時間を潰すために谷島屋書店で買った本。
来年春のイタリア・ドイツ旅行のためである。

https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/43/1/4316080.html

コンクール。12団体中8団体が県大会へ進めるという、いささか緩い大会である。
ある水準以上の合奏力があれば、どんな曲をどんな風に演奏しても上位大会へは進めるだろう。
もっとも、その水準は私の想定よりもかなり下であったが。

同じ日程で浜北文化センターでは中学の部の西部地区大会が開催されている。
こちらもプログラムを入手しておきたかったので、9団体目まで聞いて退場する。
結果的に上位大会に進む8団体は全て私が聞いた9団体に含まれていたので、途中退場しても問題なかった。

いちばんサウンドが安定していたのは浜松商業か。ただ、遅い曲想でも速い曲想でも音の立ち上がりが同じなので起伏に乏しいのが気になった。課題曲でも自由曲でも速い部分はもう少しスピード感が欲しい。

個人的にいちばん気に入ったのは湖南高校の自由曲《トスカ》。暖色系のサウンドで、全体的な流れの作り方が上手い。よくよく調べてみると、この指揮者は前任校で同じ自由曲で東海大会に進んでいることがわかった。手慣れているわけだ。

もう少しサウンドをシャープにしたのが浜名高校。ソロで傷が多かったり、楽器が薄くなる部分で不安定なったりするのは今後の課題か。

夜、借りていた若松孝二監督の「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」を見る。かなり事実に即したストーリー展開なので映画としては地味な部類に入るのだろうが、井浦新演じる三島由紀夫が少しずつ憔悴/狼狽しながら終焉に向かっていくところ、満島真之介演じる森田必勝が徐々にファナティックになって三島を崖っぷちに追い詰めていくところ、の言わば精神的な主従逆転劇が最後に何とも言えない空虚な感覚をもたらしているのだろう。

その後、NASにためてあるハンブルク時代のビデオを見る。
息子は怒るだろうが、それなりに頑張って生きているのが見て取れる。
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